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火薬の日本酒にっき

管理者が日本酒を世に広めるべく飲んだくれる様をまとめたもの。 ※お酒は二十歳になってから!!※

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第一回動画のコメント返信です

知識関係の疑問や私に対する質問なんかは後でまとめて一本の動画にして上げようと思ってたんですが、ちょっと早めに返しておいた方がよさそうなコメントがあったのでこちらでコメ返しをば。

一番気になったのがブログのほうに頂いたこのコメント


>今回、火薬さんの改訂版の動画を見さして頂いた所、言葉は物凄く悪くなるのですが、何考えて獺祭なんて名前だけの酒なんか紹介してんだよ、バーカッ!!って感じですよ。
>
>それは本当に日本酒が好きだからこそ敢えて厳しくいくのですけども、日本酒が本当に好きな人は獺祭とか十四代とか軟弱な酒を選んだりしません。
>
>本当に日本酒が好きな人っていうのは自分の自身をもってこれは是非とも呑んでくれって酒を紹介しますよ。
>
>ですので、火薬さんには申し訳ないのですが、まだまだ呑み量が足りん、少なくとも、自分の住んでいる所の酒を全部呑んでから酒を語って下さい。


結構、悲しかったんですよね、このコメント見て。

色々言いたいことはあるんですが、まず云わせて下さい。

私は日本酒を語っているつもりはありません

そもそも私が日本酒を初めて口にしたのはつい二年ほど前で、純粋に日本酒の「味が美味しい」と感じることができたのは半年ほど前が最初です。動画内でも言っていますが、本当に初心者も良いところです。

ですが、シロウトが良いものを良いと周りに広めてはいけない。なんてことは全然ないと思います。

私は、自分の経験から、「他にも自分と同じように、美味しい日本酒に出会えずに日本酒を嫌いになっている人がいるのではないか」「それはとてももったいないことかもしれない」と思って、現在色々と試行錯誤しつつ頑張っているのです。

日本酒を愛するのに資格なんていらないと思います。最低限のモラルやマナーは必要ですが、知識量経験数なんて些細な問題です。知識は自分に合った良いお酒に出会うための指標でしかなく、経験数は結果として残ったものにすぎません。

ですから、他のコメントの答えにもなりますが、少なくとも私の作る「初級編」の動画内では、必要最低限の情報というところをよくよく考えつつ、削りに削ったものだけを説明しています。この記事の最初に書いたように、質問に答えることは義務としてやるつもりでいますが、それも「中級編」とでも銘打って出そうかと思っています。

また、「獺祭」「名前だけの酒」と言いますが、ただ一言それだけ言われても反応に困ります。

日本酒は味の幅が非常に広い飲み物です。それを真っ向から否定するなら、最低限①その酒の良いところ、②それを踏まえてなお悪いと言える根拠 の二つを説明してください。

今回なら、加えて③初心者にお勧めできない理由 も教えていただきたいです。今回獺祭をお勧めしたのは初心者の皆さんに対して、であり、よく呑まれている方々に向けたものであるつもりはありませんでしたので。

ちなみに私がこの初級動画一発目で獺祭を紹介した理由は、

1、実際飲んで、(飲みやすいという方向で見ても)美味しかったから

2、人気が出てきており、入手が比較的簡単だろうと思ったから

3、評判も良く、特に「こんな日本酒は初めて飲んだ」「これなら飲める」等、初心者と思われる方からの好評をよく聞くから

4、以上を踏まえ、人気があり、人気の理由が確かにあり、なおかつその人気の理由は「大手」の酒(言ってしまえば灘の酒)のそれとは別物だと感じたから

です。

勿論、獺祭が必ず誰しもに愛される味では無いだろうとは思っています。しかし、動画内で言っているような、飲み放題なんかで出てくる産地も銘柄も分からないお酒しか飲んだことのない人には、良い「気付き」の機会になってくれるのではないか、と思っています。

……実は、私は「若者の日本酒離れ」の原因の一端は、こういう「日本酒を過度に崇高なものだと主張して回る日本酒好きの方々」にあるのではないか、と思っているのですよ( ´・ω・`)

確かに日本酒はかつて「好き嫌いの分かれる」「玄人好みの」「大人にしかわからない」といったイメージの、カッコイイ飲み物でした。でも、最近は蔵元さんからも歩み寄って若者にも飲んでもらおうと色々と試行錯誤してくださっているんです。

にもかかわらず、「俺の好みと合わん日本酒は本物の日本酒じゃない!」だとか、「経験のない若造が日本酒を語るな!」だとか、近寄りがたいオーラを出して新参を除けものにする人たち……。彼らは、本当に日本酒を愛しているのでしょうか?

私の眼には、「日本酒を呑んでいるカッコイイ自分」を愛しているように見えてしまいます。

ですから、私は、出来る限り簡単に、分かりやすく、親しみやすいように、ザックリとした解説だけで説明していくつもりなのです。

そして、そこから興味を持っていただけた人たちには、ぜひ私の知識を披露したり、個人経営の居酒屋で物知り店主さんや常連さんの蘊蓄に耳を傾けたり近所の酒屋さんの常連になって新鮮な日本酒情報を仕入れたりとかやってほしいわけです。楽しいですよ。

ちなみに、次回予定している日本酒講座初級第二回は、おそらく「日本酒玄人」さんたちにとっては噴飯動画になる予定ですのでお楽しみに。



というわけで、長くなってしまいましたが、今回のコメ返しはこんなもんです。

第二回は鋭意制作中です。いつ頃になるか分かりませんが気長に待っていただければ幸いです。

それではまたー。








実は改訂版を上げる直前まで、自分の一番好みの酒を出すか、獺祭を出すかで悩んでいたのですが、初回であれば、好みをごり推しするより、万人受けを重視するべきだと思ってこういう形にしたのです。

自分が好きなお酒も後ほど必ずお勧めすることになりますので、そこは長い目でお見守り下さい……。

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